僕のヘルニア日記 -8章 手術当日-
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僕のヘルニア日記 -7章 手術前日- - Positive Mental Attitude
手術当日
12/17(月)
朝起きても絶食の為、やることはない。
午前中に嫁と息子が手術前最後のお見舞いに来てくれた。
流石にヘルニアの手術程度でもう会えなくなることはないけど、なんとなく会いたかったから嬉しかった。
本来は術後はHCUに入る予定だったが、重篤な患者で一杯のため一般病棟のナースステーションの真横の個室に移ることになった。
手術は午後から。時間は指定されておらずお呼びがかかったらすぐに手術室に向かえるように準備しておくように伝えられる。
13時55分
看護士さんが来て、14時5分に手術室に入ることが伝えられる。
思ったより急なんだなと思いながら言われるがままに手術着に着替え、紙パンツを履き、深部静脈血栓症予防の靴下を履き、ベッドのまま手術室に向かう。
手術室の直前まで嫁が付いてきてくれて、「じゃあ行ってくるね」と会話し手術に入った。
手術室では、慌ただしくいろいろなことが進められ、言われるがままに手術台の上に寝た。
口には酸素マスク、胸には心拍確認用のパッド、左腕には血圧計、右腕には点滴と酸素濃度計測器が取り付けられ、おでこには眠りの深さを測るためのパッドみたいなものがつけられた。先がチクチクしてて痛かった。
そうしているうちに麻酔の先生に「今から麻酔を入れます。」と言われた。
言われて数秒で目の前が霞み出した。
「これは麻酔が効いてきたんですねー」って喋ったのを最後に記憶はなくなった。
16時30分
意識を失ってから2時間半後、目が覚める。
口には呼吸器がつけられている。
「わかりますかー?」と誰かに聞かれ頷くと、すぐに呼吸器が外された。
「もう終わったんですか?」と聞く。
「終わりましたよ」と聞こえる。
2時間半、深い深い眠りについていて今目覚めたという感じ。
全身麻酔の凄さに驚いた。
執刀していただいた近藤先生にお礼を言い、手術室を後にする。
病室に戻って来ると、尿道カテーテルが入っている事に気づく。これが物凄く痛い。傷口の痛さより気になる。
いや、傷口も痛いのだが、種類の違う痛さだ。
看護士さんに外せないものか聞くが、術後は排尿機能がうまく働かなくなる場合があるらしく結局外すのは諦めた。
病室では酸素マスク、体内の出血を排出するためのドレーン、痛み止めの点滴、尿道カテーテル、血圧測定器、酸素濃度測定器が取り付けられている。
運よくNCUに入らなくて済んだため気が楽だ。
嫁と病室でテレビを見ながら過ごす。
18時
点滴で痛み止め(ロピオン精注)が入れられる。
この痛み止めのおかげで尿道の痛みは随分と和らいだ。
これを4時間おきに入れてくれるらしい。助かる。
あと少量だがフェンタルという麻薬も入っている。
その日の夜は目が冴えてなかなか寝られなかった。うとうとし出したのが1時くらい。
仰向けだとら背中の傷口が痛むため横向きが基本だが、同じ姿勢だと骨盤辺りが痛くなり、1時間おきくらいに目が覚める。それでも今までと違い坐骨神経痛を気にせず寝られた。
明日から少しずつ体の管が取れていくはずだ。
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