インフルエンザにマスクは有効か?
インフルエンザの時期です。
この時期になると必ず話題になるのが、インフルエンザにマスクが有効なのかどうかです。
素人ながら調べたことをまとめてみました。
今回は人からの感染を防ぐことを目的としており、自分が感染した場合の拡散防止を目的としていません。
まずインフルエンザウイルスの大きさです。
Wikipediaによると「直径80-120nm程度」らしいです。
通常、気道から放出されたウイルスはこれに水分等が含まれるため0.3ミクロン以上の大きさになるらしいです。これを飛沫感染と言います。要するに人の咳やくしゃみを経由して空気中に放出されたウイルスによる感染ですね。
この飛沫感染を予防するためには、0.3ミクロン(300nm)以上のウイルスの侵入を防ぐことが出来ればいいわけです。
そこで最近よく登場するのがN95という規格のマスクです。
このN95というのは、試験粒子(0.3ミクロンの粒子)を 95% 以上捕集できる性能を持つマスクのことです。
気道から放出されるウイルスが0.3ミクロン以上なので飛沫感染を防ぐ目的であれば効果はありそうです。
ここまでは気道から放出される飛沫感染の話でしたが、空気中に放出されたウイルスの水分が乾燥して、ウイルスそのものが空気中を浮遊することがあるそうです。
これを飛沫核感染といいます。
この状態のウイルスはウイルス本来の大きさである0.08ミクロン~0.12ミクロンの大きさになるため、PEF(微粒子濾過効率)と呼ばれる試験粒子(0.1μmの粒子)の除去割合が高い高性能マスクを使用する必要があります。
よくマスクの性能に表記されているBFE(細菌ろ過効率)は細菌を含む粒子(約3ミクロン)が除去された割合なのでPEFより大きな粒子が対象になります。
ですので、飛沫感染には効果がありますが、飛沫核感染への効果は小さくなることになりますね。
なお同様に、自分が感染した場合の拡散防止の場合は気道から放出されるのでN95やBEFが高いマスクでも大丈夫ということになると思います。
参考までに花粉は10ミクロン~100ミクロン、ハウスダストは0.2~0.4mmだそうです。
詳しくは以下のサイトが大変参考になると思います。
目的と用途によって使い分けるのがよいそうです。
私自身はサージカルマスクでも下記のリンクのようにPEF99.9%以上のものがあるので敢えて目立つN95をしなくても、高PEFのサージカルマスクで十分だという結論に至りました。
参考サイト:サージカルマスクとN95、N99マスクの違い
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