中華鍋焼き直し
10年くらい前の大学時代に買った中華鍋を焼き直しすることに。
特別焦げ付くようになったわけでもないけど、なんとなく1回くらいやってみたくてやってみました。
ネットでいろいろ情報を集めて調べた結果をまとめるとこんな感じ。
- 鍋を空焚きして、汚れや焦げを炭化させる。
- ヤスリやスチールたわし、クレンザー等で炭化物を取る。この時本来の鉄の色(シルバー)になる。
- 再度鍋を5分から10分程度、空焚きし表面に酸化膜(四酸化三鉄)を形成する。この時鍋は玉虫色になる。これが焦げ付かない為のコーティングになる。
- 油を注ぎ弱火で5分程度なじませる。
これで新品同様の中華鍋になる。
実際やってみたけど、チャーハン作っても卵焼いてもほんとうに焦げ付かない。
ポイントは3の酸化膜を形成する処理。この黒錆と言われる四酸化三鉄は飽和した状態でこれ以上錆びないようです。
その後に高温状態の鍋に油をなじませ、油の膜を形成すれば焦げ付くことはほとんどないです。
そして、よく中華鍋は洗剤で洗ってはダメと言うけど、それも間違いだということがこの原理からわかった。重要なのは酸化膜で油の膜ではない。洗剤で酸化膜は取れない。だから洗剤で洗った後に空焚きし水気を飛ばした後に再度油の膜を作ってやればいいだけということになる。
この原理さえ分かれば、中華鍋に限らず鉄製の調理器具のメンテナンスなんて簡単。
もう完全に鉄製にはまってます。
重いけど、やっぱ料理はおいしくできるし、なんといっても愛着が湧く。何十年も使い続けられるなんてほんと素晴らしいよ。
次は柳宗理の鉄製フライパンがほしいな。
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