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医療保険加入の検討3 〜長期入院に備える

医療保険が必要なのは貯蓄では賄えなくなる場合です。万が一の時です。

考えられるのは下記のような場合だと思います。

(0) 短期の入院何回も繰り返す場合

(1) 1年6ヶ月を超える長期入院の場合

(2) 先進医療を使用する場合

(3) 自由診療を受診する場合

(4) 長期にわたる抗がん剤治療を受ける場合

 

 

それぞれに合った保険はどのような保険なのでしょうか?

 

(0) 短期の入院を何回も繰り返す場合

60日型や120日型の医療保険に加入している人はこのパターンに備えているのだと思います。ただし、個人的にはこのパターンに備えることは必須ではないと思っています。

例えば一生のうちに平均入院日数である26日の入院を10回繰り返したとします。1回の入院で必要な費用は医療費が8万、収入補填が10万程度の合わせて18万程度です。

これを10回繰り返したとしても180万です。

貯蓄で賄うにはかなり微妙なラインだと思いますが、これは10回を想定してもです。

また短期入院の場合、入院間隔が180日以内だと通常は通算されてしまいます。

例えば50日入院して5ヶ月後に50日入院しても60日までしか給付されません。

この点は注意が必要です。

 

もしこの短期入院を想定して加入する場合、死亡時保障>支払い総額となる「損をしない医療保険」が有力になるかと思います。解約時に支払い総額の何パーセントかが解約返戻金として返ってくるタイプもありますが、解約しないのであれば死亡時保障>支払い総額となる「損をしない医療保険」であれば検討してもいいのかなと思います。

 

(1) 1年6ヶ月を超える長期入院の場合

医療保険加入の検討で入院の平均日数は26日と書きました。

(0)にも書きましたが26日程度の入院であれば18万程度なので貯蓄で十分カバー出来ます。

貯蓄でカバー出来なくなるのは傷病手当金が支給されなくなる1年6か月を超える長期入院の場合です。

しかし、よく売れている保険のほとんどは60日型か120日型がです。

ただし、これでは長期入院に備えることは出来ません。

長期入院に備えるならば730日型や1095日型などの1入院で長期間保証してくれるものでないといけません。

1095日あれば3年保証されるので長期入院に備えることができそうです。

 

もし60日型にしか加入していないのに3年の入院が必要になった時の費用負担は、医療費が192万、収入補填が720万になります。合わせて少なくとも1000万近くの費用負担になります。これこそ保険が必要なパターンだと思います。

日額5000円の1095日型に加入すれば500万程度支給されるのでだいぶ負担は軽減できそうです。それでも足りませんね。

もしくは所得補償保険や就業不能保険を検討してもいいかもしれません。

60日型や120日型のみではとても賄いきれる範囲ではないのは確かです。

 

 

(2) 先進医療を使用する場合

先進医療の治療費は全額自己負担になります。

現在の先進医療の中でも特に高額な重粒子線治療は一度の治療で200~300万かかります。これはさすがに貯蓄で賄うことは厳しそうです。

 

(3) 自由診療を受診する場合

未承認薬を使用するような自由診療の場合は、公的健康保険が効かないため高額医療費制度が使えません。

自由診療を使用することが多い病気はやはりガンです。

未承認の抗がん剤を使用すると1回10万程度かかるそうです。

10~20回使用すると仮定すると100万~200万の費用がかかります。

これも微妙なところですが、貯蓄で賄うには厳しいという見方もできそうです。

 

また今後、混合診療が認められるという話もありますので、注意が必要です。

 

(4) 長期にわたる抗がん剤治療を受ける場合

これは自由診療ではなく公的健康保険が効く場合の抗がん剤治療の想定ですが、何年にも渡り治療を継続する場合です。

高額医療費制度を使用すれば年間最大で64万円程度ですが、これを数年に渡り繰り返すことを想定すると確かに貯蓄で賄うのは厳しそうです。

ちなみにガン保険にある死亡保障は、ガンが直接の原因となる場合のみです。全ガン死亡者のうちガンが直接の原因で亡くなる人は25%だそうです。

またガンと診断された場合に、診断一時金が出る場合がありますが、これは早期発見ガンは対象外のことが多いです。

この辺りは約款をしっかり確認することが必要ですね。

 

そして(2),(3),(4)に共通して言えるのはどれくらいで治るのか想定できない状態であることが予想されるため、傷病手当金の支給期間の1年6か月を超える可能性があるということです。

 

必要な保険のプランは

貯蓄で賄えなくなることを想定すると、一番重要なのは勤労期間の1年6か月を超える長期入院に備えることだと言えそうです。

起きる確率は少ないが、もし起きた時に自己破産しないためにこそ保険の存在意義があると思っています。

 

僕の考える医療保険の必須条件は以下になります。

・1入院で少なくとも730日以上保障してくれること

・先進医療に対応している保険

 

必須ではないが良い保険であれば入ってもよい保険

・60日型や120日型の(死亡時保障>支払い総額)となる短期保障型の保険

自由診療に対応している保険

抗がん剤治療に対応している保険

 

保険を考えているとついつい本来の目的を見失って勿体無いからと掛け捨てではなく貯蓄運用に走ったり、最悪の事態に備えるのではなく良くありそうな出来事に備えてしまうといったことに陥りがちになります。

私も最初はそうでした。

最悪に備えるということが保険本来の目的です。運用は運用、保険は保険。これが基本だと思います。

 

そう言う意味では60日120日の保険は意味がありません。

万が一の時=長期入院と高額な出費に備えるのがやはりベストではないかと思っています。

 

でもこれに合う保険ってほんとにないんですよね。